そのスキンケア、ニキビを作っているかも…ニキビの原因を徹底解説!

「あっ・・またできてる・・・」
朝、鏡を見て発見したニキビ。プクっと赤く腫れて炎症を起こしています。
「しっかりメイクを落として洗顔して化粧水もつけたのになんで?」
ニキビに気をつけてスキンケアはしっかり欠かさず行っているのに、なぜか定期的に出てきてしまうニキビ。
気にしすぎだよって言われるけど、実際できたら周りの目がすごく気にならないですか?
仲良くなった男の人と初めてのデートで、話している時に自分のニキビに目線が向けられていたら・・・
もう、私は「ああ、汚い肌って思われてる!」と一気に話す自信をなくしてしまいます。
ニキビができやすい人にとって、ニキビはそれほど深刻で、つらい肌問題ですよね。
それにしても、なんでニキビができるんでしょう?
アクネ菌が肌に悪さをしているから?
肌が脂っこいから?
実は、どっちも厳密には正しいとは言えないんです。
市販のニキビ薬でもよく聞くアクネ菌や雑誌に出てくる油性肌。実は根本的な原因ではないって知っていましたか?
重要なのは、私たちの「私生活」なんです。
もし、ニキビなんて気にならない、スベスベの赤ちゃん肌になれたら・・
誰と話していても自信が持てる、むしろ触って!といいたくなるような肌になれたら、今のつらいブツブツな自分とはおさらば。気分もよくなってとーっても幸せですよね。
今回は、そんなニキビができる原因を徹底解説!
もしかしたら、普段の私生活で起こっていたあのことが、ニキビの原因かもしれません。
その原因を判明させて、普段の生活からスベスベの赤ちゃん肌を目指しませんか?
目次
ニキビの原因はズバリ「皮脂が毛穴に詰まること」
ニキビに悩む人は、このような絵をよく目にしませんか?
「毛穴の中に皮脂が詰まっている」という状態です。
皮脂が過剰に分泌されることにより毛穴が塞がってしまい、そこに皮脂がどんどん溜まっていく状態です。
ここから、毛穴に詰まった皮脂が空気に触れることで酸化して「黒ニキビ」になってしまったり、
詰まった部分が赤く炎症を起こして「赤ニキビ」になったりします。
悩んでいる人なら「このくらいわかってて当たり前よ!」なんて思ってますよね。
でも、この「皮脂が詰まっている」状態、なにが詰まりを起こしている原因なのかということまで考えたことはありますか?
私は詳しく学ぶまで考えたことなんてありませんでした。
だってニキビができたら、まずは薬を塗って直そうとするじゃないですか。
直すことに集中して、原因なんて考える余裕はありませんでした。「とっととこんな顔とはおさらばしたい!洗顔で菌を取り払って薬塗り込んで寝て治す!」とひたすらに薬を塗っていたような学生時代を覚えています。
そんな話は置いといて、なんで詰まりが起こっているかですね。
皮脂が過剰に分泌され、それが詰まる原因、実は「男性ホルモン」なんです。
これを読んでいる方、今ちょっとイラッとしましたか?
「男性ホルモンなんて、ヒゲが濃いとかでしか聞いた事ないし、私は女性なのに!」って思った方、きっといますよね。
でも男性ホルモンって少なからず女性も持っていて、みなさんが知らないうちに私たちの行動によって身体から出ているんです。
そして、この男性ホルモンが「皮脂を過剰分泌させる原因」なんです。
・・・男性ホルモン、恐るべしですね。
では、なぜこの男性ホルモンが分泌されてしまうのでしょうか?
原因を探っていきましょう。
皮脂の過剰分泌の原因「男性ホルモン」が出るワケ
①思春期
思春期って聞くともう私には懐かしい響きですが、思春期であり第二次成長期でもあるこの時期に、男性ホルモンは大量に分泌されます。
中学生や高校生の頃って顔のテカリやニキビにひどく悩みますよね。私もものすごく悩みました。ツルスベの女の子に対して「同じ人間なはずなのに・・・」なんてちょっと恨んだことだってあります。
しかし、このテカリやニキビも成長のために出ていた男性ホルモンが原因であって、20歳前後になると男性ホルモンの分泌も落ち着いてきます。たしかに、大人になるにつれて肌荒れも落ち着いてくる人って多いですよね。
でも、大人になってもニキビは定期的に肌にできる人もいます。このときは、思春期とは別の原因で男性ホルモンが分泌されているのです。
②ホルモンバランスの乱れ(思春期以降)
思春期以降の「男性ホルモンの分泌」はホルモンバランスの乱れが原因です。
「大人ニキビ」という言葉を聞いたことはありますか?
この、ホルモンバランスの乱れが原因で「大人ニキビ」というやっかい者が生まれるわけです。
ではこのホルモンバランスの乱れはどういったときに起こるのでしょうか?
原因を4つに分けて紹介したいと思います。
ホルモンバランスを乱す原因①ストレス
ストレスはつきものって考えてもいいくらい、ストレスを感じることは多いと思います。仕事の疲れや家族とのささいな言い合い、バイトでミスをして怒られた・・などきっと沢山ありますよね。
わたしたちがストレスを感じたとき、ストレスをやっつけようとして体内にはストレスに対抗する「ストレスホルモン」が分泌されます。実は、このときにストレスホルモンだけでなくあの「男性ホルモン」も分泌されるのです。
ストレスで男性ホルモンは増えるの?
「自律神経」という言葉を聞いた事があるでしょうか。
自律神経は「交感神経」と「副交感神経」で成り立っています。交感神経は心や身体が緊張状態のときに優位に立ち、リラックスしている時は副交感神経が優位になります。
ストレスをうけている時は身体が固まっている緊張状態であり、「交感神経」が優位に立ちます。この交感神経が男性ホルモンの分泌を促し、ストレスを受ける状態が続くことで皮脂の詰まりが発生してしまうんです。
もうひとつの原因「ストレスホルモン」
えっ、ストレスホルモンってストレスと戦ってくれるんじゃないの?
と思った方いらっしゃいますよね。
もちろん、ストレスと戦ってくれる大事なホルモンですが、実はストレスホルモンも男性ホルモンに影響するんです。
脳がストレスを受けたと認識したとき、副腎に対して「ストレスホルモンを出せ!」と命令します。そうすると、副腎皮質からアドレナリンやコレチゾールといったストレスホルモンがでてきます。
このコレチゾールといわれるもの、男性ホルモンを刺激してしまう効果があります。
また、これに加えてもうひとつ。
コレチゾールは副腎皮質から「アンドロゲン」「テストステロン」といった男性ホルモンが分泌されることを促進します。
そしてこの中の「テストステロン」という男性ホルモン、皮脂線の中に入ると「ジヒドロテストステロン」というものに進化。このジヒドロテストステロン、従来のテストステロンよりなんと10倍以上の活性を持っています・・・。10倍という言葉を聞くとなんとも恐ろしいですよね・・・。
ストレスは受けても仕方のないもの。しかし、ストレスを感じにくくするよう、こまめにリフレッシュすることが必要かもしれませんね。
ホルモンバランスを乱す原因②睡眠不足
仕事がおわり、家に帰ってご飯をつくり、テレビを見て洗濯をたたんだりやることを終わらせたり・・あれ、もう1時になっちゃう・・ってことよくありませんか?
忙しい日々を過ごしていると、つい睡眠時間を削ってしまうことが多いですよね。
しかし、この睡眠不足の状態も身体が「ストレスを受けている状態」なんです。
睡眠不足は精神も身体も緊張状態にあり、先ほど述べたように男性ホルモンを分泌させる原因となるのです。
よく世の中の女性は「シンデレラタイムだから寝なきゃ!」という言葉を口にしますよね。
あまり信じてない人も多いこの「シンデレラタイム」ですが、肌にとってすごく大切な時間帯なんです。
シンデレラタイムはおおよそ22〜2時の時間帯と言われています。この時間帯、肌の再生(ターンオーバー)が最も活発に行われる時間なのです。
人は睡眠によって成長ホルモンを生み出します。この成長ホルモンはより効率良い肌の再生を促してくれる最高のエネルギーになるんです。
なので、睡眠不足は肌の再生(ターンオーバー)にとっても大敵。肌の再生にもそれを動かすパワーがいるので、そのパワーが睡眠をしっかりとらないと蓄えることができないのです。
もし、ターンオーバーがうまく行われないと肌の新陳代謝が遅れ、古い角質が肌に残って厚みを増す「過角化」という現象がおこります。
分厚くなった角質の内側は皮脂が溜まり放題!ニキビができる絶好のスポットになってしまいます。
睡眠も、就寝時間も肌の健康を保つためにはとっても重要ですね。
ホルモンバランスを乱す原因③黄体ホルモン
「黄体ホルモン」って聞いた事がありますか?
黄体ホルモンとは、女性の生理周期になくてはならない大切なホルモンです。
生理が近づいてくると、ニキビができたり、なんとなく肌が荒れるな・・・ってことはないですか?
私はまさにこれです。この現象も、ホルモンが影響してるんですね。
卵胞ホルモンと黄体ホルモン
生理周期は「卵胞ホルモン」と「黄体ホルモン」が交互に分泌されることによって成り立ちます。
卵胞ホルモンは生理が始まってから排卵の期間まで、卵子を育て子宮内膜を厚くさせる、「妊娠の準備をする期間」の仕事をします。
排卵が起こると今度は「妊娠しやすくさせる期間」に入ります。子宮内膜をさらに厚くさせる黄体ホルモンが分泌され、受精卵の着床が起こらないと次第に黄体ホルモンは減少し、子宮内膜は剥がれ落ちます。これがいわゆる「生理」です。
このホルモンが交互に分泌されることで女性の生理周期はできあがります。
黄体ホルモンの影響その① 皮脂分泌を増やす
生理前のニキビ、ズバリこれが原因なのです。生理前には黄体ホルモンが出ていると先ほど説明しました。
排卵後急激に増える黄体ホルモンは男性ホルモンと同様に皮脂分泌を促し、急に増えた皮脂で毛穴を詰まらせます。
黄体ホルモンの影響その② 水分量を低下させる
黄体ホルモンは身体の水分量を低下させ、肌を乾燥させます。肌の乾燥を守ろうと角質が分厚くなり、毛穴をふさいでしまうのです。
ホルモンバランスを乱す原因④食生活
お肌の栄養はもちろん食べたものからつくられます。
肌が悪化する原因も、普段わたしたちが食べる栄養が関係してくるんですよ。では、どんな食事が肌に影響を及ぼすのか、ご紹介します。
バランスの悪い食事
①脂質、糖質過多
ポテチ、好きですか?私は好きです。
ついつい食べてしまうスナック菓子や、気軽に食べれるファストフードには、脂質や糖質がたっぷりと含まれています。
動物性脂肪や糖質は皮脂線を刺激して皮脂を過剰に分泌させる作用があります。だから脂っこい者は食べるとニキビができやすい、といわれるんですね。
②タンパク質不足
「ダイエットだから・・」といってお肉を避けたりなんてしてないですか?
お肉に含まれるタンパク質は肌をつくる大切な要素のひとつです。タンパク質が不足していると新しい皮膚の再生が滞り、ターンオーバーのサイクルが乱れてしまうんです。
また、タンパク質は免疫細胞の材料でもあります。免疫力が不足するとニキビ菌の増加を許してしまいます。タンパク質ってとっても大事な栄養素なんです。
お肉の脂質を気にしている方がいれば、プロテインを使ってタンパク質を効率よく摂取することもできます。
③ビタミン不足
ビタミンは肌にとって大切。肌に関係するビタミンはこんなものがあります。
・ビタミンA、B6
この2つのビタミンは肌の新陳代謝を促進します。不足すればターンオーバーが乱れ、角質が分厚くなってしまうことも。これらのビタミンが豊富に含まれているマグロやバナナ、鶏レバーなどを摂取することがおすすめです。
・ビタミンB2
ビタミンB2は皮脂のコントロールを行います。不足すればコントロールが乱れ、皮脂分泌を増加させてしまいます。卵やチーズを摂取して補うようにすればバッチリ。
・ビタミンC
ビタミンCは肌に良いとよく言いますよね。その通りなんです。
ビタミンCには抗酸化作用があります。これが不足してしまうと、肌の敵である活性酸素が増加して毛穴で炎症を起こしてしまい、ニキビの悪化を招いてしまうんです。
ビタミンCはイチゴやパプリカなどから摂取できますが、ビタミンCは水溶性ビタミンであり、純粋に栄養を全て摂取するというのはむずかしいもの。こちらで効率よくビタミンCを取ればニキビなんてへっちゃらかもしれません。
④必須脂肪酸の不足
鯖やイワシに豊富に含まれている必須脂肪酸。肌の再生を促す作用があり、不足するとターンオーバーが乱れると言われています。
また、肌の角質の保湿因子である細胞間脂質を形成するのもこの必須脂肪酸なんです。不足すると肌が乾燥し、毛穴周辺の過角化を招いてしまいます。
魚を普段調理しない、という方にはこちらで気軽に摂取することができますよ。
高GI食
高GIってなんだ?と思った方もいると思うので説明します。
GIとはグリセミック指数と呼ばれるもので、血糖値の上昇指数を表した者です。上昇指数とは消化した食品が等に変わるまでの速さを表しています。
高GI食を食べると血糖値はグーンと急上昇。
身体の中では急いで血糖値を下げようとしてインスリンとよばれる血糖値を下げる物質が発生します。
しかし、インスリンは血糖値を下げる他に男性ホルモンを刺激する作用もあるんです。
できるだけ高GIな食事は控え、低GIの食事をするように心がけましょう。
たとえば白米なら玄米、うどんならパスタ、というように、糖質を多く含む炭水化物の中でもGI値はかなり違います。
実はインスリン、脂肪を蓄積する効果がありダイエットにも大敵な「太るホルモン」なんです。ダイエットをしている方にも低GI食はおすすめですよ。
そのスキンケアが命取り?ニキビを招く「角化異常」
間違ったスキンケアは禁物
あなたは普段、スキンケアってどのようにしていますか?
化粧をクレンジングで落とし、洗顔をして・・といった感じだと思います。
ニキビができていると、バイキンを落とそうとしてついゴシゴシとつよく洗ってしまいがち。しかし、クレンジングや洗顔で顔の汚れやメイクとともに皮脂も奪い取ってしまっています。
皮脂は出すぎると毛穴を詰まらせますが、実は肌の潤いを保つ天然のクリームのようなものなんです。これを洗顔などで取りすぎてしまうと、肌のバリア機能が低下し、刺激から肌を守ろうとして角質がさらに厚くなってしまう「角化異常」を招いてしまいます。
汚れをとって毛穴の詰まりを防ぐことも大切ですが、取りすぎも要注意!ということですね。
紫外線にも要注意
シミや日焼けのイメージが強い紫外線ですが、実はニキビにも影響はあります。
肌が紫外線に当たると、肌のバリア機能が働き、角質が分厚くなります。また、紫外線によって活性酸素が生じ、肌にダメージを与えてニキビを悪化させてしまうのです。
ニキビのためにも、この暑い時期の日焼け対策はバッチリしないといけませんね。
まとめ
ニキビに悩む方々、この記事で思い当たる!と思ったことはありましたか?
薬でニキビを直すことも大切ですが、普段の生活があなたを「ニキビ体質」にしているのなら・・・私生活を変えることがとっても大切ですよね。
ちょっとしたことを気をつければ、肌質は少しずつ良くなってくるはず。
荒れていて人に見せたくなかった肌ともおさらば。夢の赤ちゃん肌も、私生活に気をつけていれば自然とゲットできる日だってくるかもしれません。
とはいえニキビが悪化してきたときは皮膚疾患とも言える状態ですので、はやく治すためにも皮膚科を受診してくださいね。
健やかな肌を保つことができるように、今日からちょっとだけ、私生活を変えてみませんか?
2018/03/30