20代でも3割が腰痛経験あり!? 国民病「腰痛」の正しい付き合い方

日本人の90%が人生で一度は経験するといわれている「腰痛」。
日本の腰痛持ちの人口は約2800万人といわれています。
腰痛でお悩みの方もいっらしゃるのではないでしょうか。
さて、国民病とも呼ばれる腰痛ですが、20代のみなさんは自分とは関係ないと思っていませんか?
運動不足や姿勢の悪さ、長時間の座りっぱなしは腰痛の原因です。
最近では、パソコンやスマートフォンの操作も腰痛の新たな原因となっています。
腰痛はお年寄りだけの問題ではありません。
20代でも安心はできないのです。
ここでは、そんな腰痛と上手に付き合う方法をご紹介します。
目次
20代でも腰痛に!!日本の腰痛事情
国民病「腰痛」
厚生労働省の調査によると、日本の腰痛もちの人口は2800万人です。
これは、日本人の4人に1人が現在腰痛であることを示します。
腰痛は立派な「国民病」といえるでしょう。
人類と腰痛の歴史は長く、人類が2本足で直立するようになってから腰痛というものが存在します。
なぜなら、本来4足歩行だった人類が2足歩行をするのは、腰に大きな負担がかかるからです。
腰痛は日本人だけでなく、人類の病気ともいえますね。
しかし、白人や黒人に比べると、腰痛で悩む日本人は多いです。
日本人の腰の周りは、外国人に比べて細く弱いためです。
世界的にも腰痛に悩まされやすい日本人だからこそ、しっかり「腰痛」というものに向き合わなければなりませんね。
20代でも3割以上が腰痛経験あり!
国民病である腰痛ですが、それは高齢者の問題と思っている人も多いと思います。
特に20代であれば、自分が腰痛になるなんて想像できないかもしれません。
しかし、「日本整形外科学会プロジェクト委員会」の調査によると、「治療を必要とするほどの腰痛経験がある20代男女」は「男性37.9%」、「女性34.8%」とのことです。
つまり、20代の男女とも3割は腰痛経験があるのです。
みなさんも、重い荷物を持ち上げた時や長時間椅子に座っていた時に腰に痛みを感じたことはないでしょうか?
腰痛になりやすい職業として、「立ち仕事」や「介護」が挙げられます。
日常的に体に負担をかける職業では腰痛を発症しやすいです。
しかし、持っとも腰痛になりやすい職業は「デスクワーク」です。
デスクの前で長時間同じ姿勢で過ごすサラリーマンやOLも腰痛で苦しんでいます。
20代の方はいかがでしょうか?
お仕事をするようになってから、腰が痛くなってしまったことはありませんか?
また、スポーツのやりすぎも腰痛を引き起こします。
10代のうちから腰痛であることも珍しくありません。
そして、腰痛経験の割合は、年齢が上がるにつれ、更に増えていきます。
20代であっても腰痛と無関係ではないのです。
腰痛の対処・予防法は?
筋肉をつける
腰痛は、骨を支える筋肉の不足から生じることもあります。
骨を支える筋肉が弱いと筋肉自体が疲れ、それが痛みにつながることもあります。
筋肉を鍛えることで腰痛の改善が期待できます。
しかし、腹筋や背筋、激しい運動は、かえって逆効果です。
「無理のなく動かせる範囲で体を動かすこと」が大切です。
最初はお風呂の中で、無理なく動かせる場所をゆっくり動かすだけでもかまいません。
20代であっても、若さを過信しての無理な運動は禁物です。
眠りを見つめ直す
人間は寝ているとき、寝返りをうつ生き物です。
したがって、寝返りがうてる環境で寝なくてはなりません。
同じ姿勢で寝続けると、疲れや腰痛の原因になります。
若いからといって固くて狭いソファで寝てはいけません。
きちんとしかれた布団もしくはベッドでゆったり眠りましょう。
枕の高さは大丈夫ですか?
枕は、「肩の高さ」ほどが理想的です。
また、マットは固すぎても柔らかすぎてもいけません。
体の凹凸に沿って隙間なく支えてくれるものが向いています。
正しい姿勢で歩く
歩く姿勢が悪いと、体がゆがみ、痛みをもたらす原因になっていることがあります。
正しく歩くためには、頭の位置と仙骨のバランスがとれた姿勢を保つ必要があります。
あごは軽くひき、腕はしっかり振りましょう。
着地はかかとからで、つま先は前方向へ向け、足を前に出すとき最後まで残すようにします。
スマホ握り下を向いたまま歩いてはいけませんね。
意識して改善することが大切です。
なるべく足を組まない
足を普段から組む癖がある人は、それが腰痛の原因になっていることがあります。
足を組むと、自然に腰が曲がっていき、痛みをもたらす可能性があります。
癖になってしまっている人は、日頃から意識しないとなかなか治せません。
常に意識しましょう。
スマートフォンを高く持つ
腰痛の新たな原因としてスマートフォンがあります。
若い方なら必須のスマートフォン。
しかし、スマートフォンを見ているとき、首が大きく曲がっている人は多いと思います。
それでは、猫背になってしまい、腰に負担がかかってしまいます。
スマートフォンを見るときは、なるべく顔の高さで構えましょう。
また、スマートフォンを使用している時間を減らすだけでも腰の負担を減らすことになります。
パソコンは目の高さに設置する
パソコンの高さもスマートフォン同様、猫背の原因になりえます。
パソコンの高さは、目線を正面からやや下に向けたぐらいがちょうどよいです。
デスクワークが多い人は猫背、腰痛になりやすいので、パソコンの高さを改めて確認してください。
ただし、パソコンを高くしすぎるとかえって首の負担になってしまうので注意が必要です。
勤務中は定期的に立ち上がる
休憩時間以外、ずっと同じ机で作業をしているというデスクワークの方もいると思います。
人間は、ずっと同じ姿勢でいると疲れてしまいます。
同じ姿勢を維持し続けることが腰痛の原因になっている可能性があります。
デスクワークは、1〜2時間の間に立ち上がって姿勢を変えてみましょう。
ハイヒールをはかない
女性限定になりますが、腰痛の原因がハイヒールである可能性もあります。
高いハイヒールをはくと、体が前のめりになり、反対に腰がつきでます。
その負担が、腰痛を引き起こすケースもあります。
サプリメント
腰痛の痛みを和らげる効果があるといわれる成分には、「グルコサミン」や「コンドロイチン」、「コラーゲン」、「ヒアルロン酸」があります。
どうしても我慢できない痛みのときは、腰痛に効果のある成分を直接摂取することで解消する可能性もあります。
国産グルコサミン(やわた)
食品安全マネジメントシステムの国際標準規格・ISO22000を取得した会社の製品。
原料はすべて国産。
大正グルコサミン(大正製薬)
GMP取得工場で製造。工程は人の目で厳しくチェックされている。
商品は1日分ずつ個別包装。
コシラックス(ファンケル)
GMP取得工場で製造。
厳しい基準を設け、原料選定時から出荷直前までチェックを実施している。
急な腰痛は絶対安静
腰痛には、急激に痛みが腰を襲うものがあります。
いわゆる「ギックリ腰」です。
この激しい痛みは、日常生活もままならないほどです。
2週間は体を動かさず、絶対に安静にしなければなりません。
その後は様子をみつつ、早めに医師の診察を受けましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
20代からでも注意しなくてはならない「腰痛」。
パソコンやスマートフォンを見る時間が長くなった現代だからこそ、なおいっそいう腰痛には気をつけなくてはなりませんね。
腰痛になってしまったら絶対に無理だけはしないで、自分に合った方法で改善しましょう。
もちろん、心配なことがあればすぐに医師に相談することが大切です。
日本人の国民病ともいえる腰痛と上手に付き合って、快適な生活を送りましょう。
2018/03/30