どうして目は悪くなるの? 目の構造と視力低下の仕組み

「1日中パソコンを見ていると目がチカチカする…」
「書類の見過ぎで目が疲れた…」
実はこれ、あなたの視力を下げる原因なんです。
現代人の生活は、目を酷使しています。
生活習慣があなたの目を悪くしているって知ってましたか?
目が悪くなると、文字が見づらかったり、人の顔が判別できず、日常生活でストレスをもたらします。
また、目を細めていると人相まで悪くなってしまいます。
そんなのは嫌ですよね。
どうして目は悪くなるのでしょう?
原因が分かれば視力低下の対策ができます。
ここでは、目の構造と視力低下の仕組みをご紹介いたします。
目はどうして見えるの?
私たちはどうやってモノを見ているのでしょう?
意外とそのメカニズムは分からないものですよね。
ここでは、「なぜ私たちはモノが見えているのか」をご説明します。
目の仕組みが分かれば、「目が悪くなる仕組み」まで分かってしまいます。
目の構造
目の構造は「カメラ」の構造と似ています。
目の各器官が、カメラの各パーツに相当します。
- まぶた = レンズキャップ
- 角膜 = フィルターとレンズ
- 水晶体 = レンズ
- 虹彩 = しぼり
- 毛様体 = ピント
- ガラス体 = カメラ内部・暗室
- 網膜 = フィルム・撮像素子
- 胸膜 = カメラボディー
カメラは、シャッターボタンが押された瞬間に、光がレンズを一瞬で通過し、フィルムや撮像素子に像を焼き付けます。
目の場合も同様に、瞳から入った光がレンズに相当する角膜と水晶体を通過し、網膜に像を結びます。
この像は網膜で感じ、その信号が脳へ伝わりることで、私たちは「見たモノ」を認識します。
カメラで写真を撮るときは、対象物に合わせてしぼりやピントを調節しますよね。
実は、この調整の行為は私たちが目でモノを見るときも行われます。
目に入った光は、まず「角膜」を通過します。
角膜はカメラでいうフィルターです。
凸の形になっているので、レンズの働きもします。
角膜の外側にある「まぶた」は、いわばレンズキャップです。
光の調節を行うカメラのしぼりの機能を持つのは「虹彩」です。
虹彩は瞳孔の大きさを変化させ、目に入る光の量を決めます。
暗いところでは瞳孔は大きく、明るいところで瞳孔は小さくなります。
瞳孔を通過した光は「水晶体」を通り、屈折します。
水晶体はカメラでいうレンズです。
水晶体の付近には毛様体という筋肉があり、その筋肉が伸縮すると水晶体の厚みは変わります。
カメラが被写体の距離に合わせてピントを調整するように、目も対象物に合わせて毛様体を伸縮させ、水晶体の厚みを変形させ調節しているのです。
水晶体の後ろには、目の大部分を占める「ガラス体」があります。
水晶体で屈折した光が像を結ぶには一定の距離が必要です。
ガラス体はその距離を確保してくれます。
カメラにおいても、レンズの後ろには暗室というスペースがあります。
そして光は「網膜」で像を結びます。
網膜はカメラのフィルム・撮像素子にあたり、光の明るさや色合いを感じとる視細胞が密集しています。
像の情報は視神経を通って、脳の中の視覚野という、フィルムの現像プリント工場にあたる部分に送られて、ようやく映像として認識されます。
このような過程を経て、私たちはモノを見ています。
目はどうして悪くなるの?
「ピント」が合わないとよく見えない!
目は、光を屈折させ網膜に像を結ぶことで、対象物を認識しています。
光の屈折の調節をするのは「毛様体」でしたね。
では、モノがぼやけて見える仕組みを考えてみましょう。
カメラの場合は、「ピント」がうまく調節できていないと、ぼやけた写真になってしまいますね。
目においても同様です。
目の場合、毛様体が水晶体の厚みを調節し、光を屈折させ、網膜上に像を結んでいます。
毛様体が上手く働かないと、光の屈折が調整できず、見たものがぼやけてしまうのです。
これが「よく見えない」仕組みです。
ただし、病気や老化、目の形自体の変化によっても、像が網膜上に結びづらくなります。
毛様体が上手く働かなくなることが、目が悪くなる全ての原因ではありません。
正しい理由が知りたいのであれば、眼科で診察されることをおすすめします。
目が悪くなりやすい人って?
「目が悪くなる」大きな原因は「毛様体が上手く働かなくなる」ことです。
毛様体が上手く働かなる人には共通点があります。
それは「目を酷使・緊張させている人」です。
毛様体は筋肉であり、疲れや緊張状態が繰り返し続くと、上手く働かなくってしまいます。
特に、近くを見る時、毛様体は収縮し、緊張状態になります。
近くを見る時間が多いほど、目が悪くなりやすいのです。
パソコンをよく使う方や、スマートフォンを見る時間が長い方は、知らず知らずのうちに毛様体を疲れさせ、視力を低下させている可能性があります。
他にも、「液晶の光」や「職場でのストレス」によっても目は疲れてしまいます。
通勤時間にずっとスマートフォンを見て、会社でずっとパソコンで作業をしているような方は、目が悪くなる可能性が高いです。
目を疲れさせると目が悪くなってしまうなんてこわいですね。
目の疲れを取るには、遠くを見て目をリラックスさせることや、目の血行を高めること、 目によい成分のあるブリーベリーの摂取が効果的です。
最近だと、ブルーベリー以上の成分が入ったサプリメントなんてものもあります。
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目が悪くならないためにも、「目の疲労」にだけは注意しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
目の構造や視力低下の仕組みが分かりましたね。
パソコンを使う時間の長いビジネスパーソンは、目が悪くなりやすい傾向にあります。
近くの見過ぎには気をつけなくてはなりません。
目は大切な体の一部です。
忙しい社会人の生活では、ついつい忘れがちですが、目のケアをしっかり行いましょう。
視界がクリアだと、仕事へのやる気も高まりますね。
いつまでも、モノがはっきり見えるように、目は大切にしましょう。
2018/03/30